|
一人旅が好きだった僕は、駅舎や列車を撮ることも趣味の一つとなっていた。見知らぬ風景に魅了され、いつしか日本一周していた。憧れの土地が北海道だ。日常から解き放たれるのはもちろんのこと、旅先で自分のバイタリティーを最大限に引き出してくれる不思議な土地だからだ。 大地の息吹は、目に飛び込んでくるものばかりではなく、いつも自然の素敵な音からも得られる。静けさの音、かすかな風音、そして雪が溶ける水の音。岬に立った時の轟音はすさまじく、恐怖さえ覚えることもあった。 旅先で出逢う人々や働く人々の真摯な表情と笑顔に心が和み、思い出がより一層深いものへと変わっていくことに感謝したい。この度、「北の大地」をテーマとした写真展を開催できることに、重ねて感謝したい。 田中 太一朗
|